回 |
内容 |
1 |
①授業のテーマ
ガイダンス(全体テーマ,授業の進め方,成績評価方法の告知),導入,単元の概要紹介
②授業概要
授業の概要,目的,到達目標および授業の方法,評価規準について説明します。特にスポーツ科学部・危機管理学部の専門領域おける統計学の位置づけを,担当者の実務経験を踏まえて解説します(D1・H1・H2)。
③予習(120分)
指定された教科書の全体像をつかむ。
④復習(120分)
統計学を学習することの意義を整理する。 |
2 |
①授業のテーマ
記述統計量(1)平均・中央値・最頻値
②授業概要
統計データが与えられた場合,まず代表性(中心)を表す統計量が重要になる。ここでは平均値・中央値・最頻値の計算方法とそれぞれの統計量の特徴について解説します(I2)。
③予習(120分)
統計学の記述統計としてどのようなものがあるのかを整理する。
④復習(120分)
電卓を用いて平均値・中央値・最頻値を計算する。 |
3 |
①授業のテーマ
記述統計量(2)「ばらつき」を表す統計量(分散・標準偏差・変動係数)
②授業概要
統計量においては,必ず誤差が存在するが,ここではそのような誤差を「ばらつき」を表す統計量である分散・標準偏差・範囲・変動係数の計算方法を解説します(I2)。なお,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
「ばらつき」を表す統計量の種類について調べる。
④復習(120分)
演習課題について,電卓を用いて分散・標準偏差・範囲の計算を行う。 |
4 |
①授業のテーマ
度数分布(1)
②授業概要
代表性を表す統計量やばらつきを表す統計量から全体としての特徴は把握できるが,それを度数分布として表現することで視覚的にも理解できる。ここでは度数分布表の作成について解説します(I3)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
ヒストグラムについて調べる。
④復習(120分)
演習課題について,PCを用いて度数分布表を作成する。 |
5 |
①授業のテーマ
度数分布(2)
②授業概要
多くの統計資料では,度数分布が公表されることが多い。このような度数分布として公表される統計資料から,平均値・分散を計算する方法を解説します(I2・I3)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
度数分布表からPCを用いてヒストグラムを作る。
④復習(120分)
演習課題について,平均値と分散について電卓を用いて計算する。 |
6 |
①授業のテーマ
2つの変数の関係性を理解する。(1)共分散
②授業概要
第5回の講義までは1つの変数を表す統計量を学習してきたが,第6回目からは,2つの変数の関係を求めることを考える。ここでは,共分散を求める意義とその計算方法を解説します(I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
複数の変数間の関係を理解するための統計量を整理する。
④復習(120分)
演習を通じて,共分散の計算方法を確認する。 |
7 |
①授業のテーマ
2つの変数の関係性を理解する。(2)相関係数
②授業概要
相関係数の計算過程は共分散から発展したものとなる。ここでは,ピアソンの関率相関係数の計算方法に加え,順位相関係数の計算方法にいても解説します(I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
どのような相関係数があるのかを調べる。
④復習(120分)
演習を通じて,相関係数の計算方法を確認する。 |
8 |
①授業のテーマ
2つの変数の因果性を理解する。(1)単回帰分析
②授業概要
多くの場合,複数の変数の関係には「原因」と「結果」,つまり「因果性」がある。その因果性を説明するための手段として,回帰分析を解説します(I1・I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
回帰分析とはどのような考え方であるか調べる。
④復習(120分)
演習を通じて,回帰係数の計算方法を確認する。 |
9 |
①授業のテーマ
2つの変数の因果性を理解する。(2)回帰係数の評価
②授業概要
回帰分析において求められた回帰直線の推計値,すなわち回帰係数の評価を行います。具体的には,標準誤差,信頼区間,t値(t検定)について解説します(I1・I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
回帰直線とは何かを調べる。
④復習(120分)
演習を通じて,標準誤差,信頼区間,t値の意味を確認する。 |
10 |
①授業のテーマ
2つの変数の因果性を理解する。(3)回帰モデルの当てはまりの良さの評価
②授業概要
推定された回帰モデルの当てはまりの良さを評価する方法を解説します。具体的には,決定係数,自由度調整済み決定係数,AIC(赤池情報量基準)を取り扱います(I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
決定係数,自由度調整済み決定係数,AIC(赤池情報量基準)とは何かを調べる。
④復習(120分)
演習課題について,電卓を用いて決定係数,自由度調整済み決定係数,AIC(赤池情報量基準)の計算をする。 |
11 |
①授業のテーマ
2つの変数の因果性を理解する。(4)構造変化テスト
②授業概要
回帰モデルで実際に社会現象を分析する際に生ずる問題が,複数の異なる母集団のデータを合わせて分析することであり,これに対応する「構造変化テスト」という方法について解説します(I1・I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
構造変化とは何かを調べる。
④復習(120分)
演習を通じて,F統計量と検定の計算方法について確認する。 |
12 |
①授業のテーマ
複雑な因果性を理解する。(1)重回帰分析
②授業概要
データの分析結果は,複数の要因が背景となっていると考えられ,この複雑な因果性を分析する手段として「重回帰分析」がある。ここでは,担当者の実務経験を踏まえて,重回帰分析の適用方法を解説します(I2)。なお,講義の冒頭では前回の演習の解説を行い,講義の後半では演習課題を出し,一部の時間を充てます。
③予習(120分)
重回帰分析について調べる。
④復習(120分)
演習を通じて,重回帰分析の計算方法について確認する。 |
13 |
①授業のテーマ
複雑な因果性を理解する。(2)回帰分析の条件
②授業概要
重回帰分析を行うためには不偏性・有効性を持つための条件がある。ここでは,この条件について解説すると共に,担当者の実務経験を踏まえて,その条件が満たされない場合の対応方法について解説します(H1・H2・I1)。
③予習(120分)
多重共線性とは何かについて調べる
④復習(120分)
多重共線性が生じる場合,それを避ける技術的方法について確認する。 |
14 |
①授業のテーマ
回帰分析を越えて
②授業概要
近年,ビッグデータ分析が注目されているが,回帰分析を越えて複雑な社会現象を読み解く技術の一つであるとも言える。近年の統計学の発展と,今後の展開について,担当者の実務経験を踏まえて解説します(I1)。
③予習(120分)
ビックデータ・機械学習とは何かを調べる。
④復習(120分)
AI(人工知能)技術の進歩は社会をどのように変えていくと考えるかを整理する。
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15 |
①授業のテーマ
統計学1のまとめ
②授業概要
これまでの授業での学びを振り返り,統計的思考の重要性,データ分析の重要性,これからの応用可能性を各個人で考える(D1・H1・H2)。
③予習(120分)
授業のノートの全体を振り返る。
④復習(120分)
講義全体を振り返ったレポートを作成する。 |