AIビジネス(AI & Business)
講義名 AIビジネス
開講責任部署
講義開講時期 1学期 講義区分
基準単位数 2 時間 30.00
代表曜日 水曜日 代表時限 2時限

担当教員
職種 氏名 所属
教育職員 ◎ 清水 千弘 麗澤大学
教育職員 上村 昌司 (経)経済学科
教育職員 藤野 真也 (経)経済学科

題目 AIは人類を幸せにしてくれるのか?: Can technology make us happier?
到達目標 AI(人工知能)は,私たちの生活の中に急速に浸透してきました。そして,現在の企業の取締役,役員,管理職だけでなく,政策立案者までが競うように,AIについて学ぼうとしています。それでは,AIとは何でしょうか。また,経済学とどのように関係しているのでしょうか。AIの進歩が著しいですが,AIは人間を超えることができるのでしょうか。人間が,AIよりも優れているのは,どのような点でしょうか。本講義を通じて,上記の問いに答えることができるようになるとともに,AIの進化の現状と未来への展望,そしてビジネスへの適用事例と限界を学びます。このような学修を通じて,AI・ビジネス人材として,社会で活躍できる人になるための最初の階段に立つことができるようになることを目標とする。
講義内容 広い意味でのAIは,機械学習と呼ばれるエンジンを用いて,人間が行う予測・意思決定(分類・最適化)を代替します。講義の前半では,AI(人工知能)における「予測」と「意思決定」とは何かを理解します(第1~8回)。さらに,AIという技術を用いて,どのようなツールが開発されてきたのかを事例と併せて学修します(第9-11回)。以上の講義を踏まえて,企業人としての倫理を踏まえて,AIの限界と人間の可能性を理解していきます(第12-15回)。なお,授業概要の一部を補完するため,あるいは代替するためにディスタンスラーニングを取り入れる場合があります。
授業計画表
事前学習時間 事後学習時間 授業内容 事前学修 事後学修
第1回 120 120 AI・ビジネスとは? 機械知能(第1章) 自分の身の回りでAIはどのように使われているのかを考える。 AIはビジネス社会にどのように応用されているのかを整理する。
第2回 120 120 安さはすべてを変化させる(第2章) マンキュー経済学 第5章 「弾力性とその応用」を復習する。 AIとミクロ経済学との関係について整理する。
第3回 120 120 予測1: 魔法の予測マシン(第3-4章) 教科書第3-4章を学修し,AIにおける予測技術とはどのようなものか理解する。 単なる予測なら,どうして知能と呼ばれるのかを整理する。
第4回 120 120 予測2: データ資源と予測における人間の弱点(第5-6章) 教科書第5-6章を学修し,データ資源の価値と分業の新しい形を理解する。 人間における予測の弱点を整理する。
第5回 120 120 意思決定1: 決断を解明する(第7章) 教科書第7章を学修し,決断の構造を理解する。 決断の構造はどのようになっているのかを整理する。
第6回 120 120 意思決定2: 判断の価値(第8章) 教科書第8章を学修し,AIはどのように判断をしているのかを理解する。 AIは最善とは何かをどのように判断し,それを常に正しいと考えるかを整理する。
第7回 120 120 意思決定3: 判断を予測する(第9章) 教科書第9章を学修し,AIにおける判断の基準を理解する。 AIによって人間の主役の座は奪われるのかを整理する。
第8回 120 120 意思決定4: 意思決定の完全自動化(第10-11章) 教科書第10-11章を学修し,AIと意思決定の関係を理解する。 AIは意思決定を完全自動化できると考えるか整理する。
第9回 120 120 ツール1:ワークフローを分解する(第12章) 教科書第12章を学修し,AIがワークフローに及ぼす影響を理解する。 AIツールがiPhoneのキイボード開発などにどのように貢献したのかを整理する。
第10回 120 120 ツール2: 決断を分解する 教科書第13章を学修し,学習環境においてどのようなツールが開発されているのかを理解する。 AIが決断を支援するときに,どのようにそれを実現しているのかを整理する。
第11回 120 120 AIツール3: 仕事の再編 (第14章) 教科書第14章を事前に学修し,仕事とAIとの関係を理解する。 AIを用いることで,仕事をどのように再編できるのかを整理する。
第12回 120 120 戦略1: AIとビジネス (第15-16章) 教科書第15-16章を事前に学修し,AIとビジネスの関係について理解する。 講義を受けて,経営層にとってのAIとは何か,従業員はAIに何を任せていくべきかを整理する。
第13回 120 120 戦略2: あなたの学習戦略 (第17章) 教科書第17章を事前に学修し,自分の学習状況を確認する。 講義を踏まえて,これから,どのように学修をしていくのかを計画を作る。
第14回 120 120 戦略3: AIのリスクを管理する (第18章) 教科書第18章を事前に学修し,AIとリスク管理について自分の意見を持つ。 AIと倫理との関係について整理する。
第15回 120 120 AIと社会: AIと人類の未来 (第19章) 教科書第19章を事前に学修し,AIと人類の未来に関して自分の意見を持つ。 AIと人類の未来を学び,AIが社会をどのように進化させるのか,人類を幸せにするのかについて整理する。
教科書 アジャイ・アグラワル他「予測マシンの世紀」早川書房
参考文献 グレゴリー・マンキュー著『マンキュー経済学1」東洋経済新報社
成績評価方法・基準 ■ミニテスト10回(60%):
 主要なテーマが終了ごとに,ミニテストを実施し,その到達レベルを測定します。
■レポート1回(40%):
試験・課題に対するフィードバック ミニテストの終了の次の講義にて,解説を実施します。
履修の条件 特にありません
聴講生・科目等履修生受入
他学科生・他専攻生受入
当該科目に関連する授業科目 経済原論・経営学概論
使用言語 日本語
担当者からの一言 科学技術の進化は,私たちを幸せにしてきました。AI(人工知能)は,これから大きく進化していく技術の一つです。どのような世界が待っているのかは,誰もわかりません。一緒に想像しましょう。
また、講義動画を毎回授業開始時間から配信開始し、見終わった時間をめどに課題も配信します。授業の管理にはClassroom(クラスコード:xapnmfr)を使います。
授業用E-mail cshimizu@reitaku-u.ac.jp